
広報委員からのちょっとひと言コラム 正しい解釈と技術 〜美容師法〜
JBWA認定講師コースでは主にソフトワックス剤を用いた技術指導(ストリップワックス技術)を行っています。
ソフトワックス剤の利点の一つとして、毛が長いままの脱毛が可能という事があります。
これは、美容師法に触れるからという理由ではなく、カットした毛が散らばる事を防ぐためのもので、協会の見解としては「違法」だからということではなく、「衛生」面の為にハサミを使わず行いましょう。と、しています。
確かな技術があれば、ハサミで毛を短くしなくても、施術は可能であり、たとえ絡まったとしても正しく回避できる事は実証済みです。
その確かな技術習得の為に、協会としてはまずストリップワックスの技術を認定講師コースとしています。
近年ブラジリアンワックス(アンダーヘアへの脱毛美容)から火がついたワックス脱毛は、前回お話しした鼻毛ワックスをはじめ、身体の様々な所へ広がりをみせており、会員の皆様のサロンへもお客様からのお問い合せ、ご予約が増えていることでしょう。
同時に様々な「毛」に対して、ワックス剤の使い分けが必要となる場面が出て来ているのではないでしょうか。
現在業界では、多くのワックス剤メーカーがあります。
ワックスメーカーにより、毛をカットしてからの施術を推奨している所もあります。
私が学んだスクールの1つに、『毛のカットはお客様自身に自宅でしてきてもらう』と指導している所がありました。
理由を聞くと『美容師法に違反するから』との事。
ハサミ使用=美容師免許者。
確かに国家資格が必要です。
でもそれは、首から上の、頭髪やフェイスの施術に関する法律です。
アンダーヘアーのカットには法律上何の問題もありません。
正しい知識があれば、間違った解釈はしません。
ですが、ハサミも刃物。
お客様への使用には充分に気を付け、尚且つ散らからない様、衛生面に気を付けなければなりません。
大丈夫ですか?あなたのサロン…
お客様に自宅でカットしてきてもらっていませんか?
お客様には『何の処理もせずにいらして下さい。』とご案内するのがプロですよ。