面接時に解る人材の素質～②面接でのポイントについて～
さて、第一回のコラムでお伝えした面接での企業側、候補者の心構えについてはご理解頂けましたでしょうか。
今回は実際に面接でのポイントについてです。
どういった質問をし、どのように候補者を見抜くか、そう思っている企業面接官がほとんどだと思います。
しかし、はっきり言ってこれまで見てきた企業の面接官で人を見抜ける人事担当者は一人もいませんでした。
性格がきつそう、はっきりとものを申さないなど、数々のNG理由も伺いましたが、同企業で不採用となり他の企業で採用となった候補者の何人かは新天地で活躍されている方もおり、中には雑誌にまでとりあげられるほどになった方もいらっしゃいました。
その方を面接で不採用とした企業人事担当は人事経験15年のベテランでしたが、その候補者の素質を全く見抜けず、競合他社へ優秀な人材を取られるという人事として最悪の結果を招いてしまいました。
では実際面接で当社にとってご縁がある方なのか、そうでない方なのかはどこでどう判断すればいいのでしょうか。
その答えは非常に単純ですが、以下の3点がポイントになります。
① 仕事内容（スキルを含め）などが合うか
② 当社で続けていけるかどうか
③ ある程度のアピアランス（外見の清潔感など）や他の従業員、会社との相性
以上の3点をしっかりとおさえていれば問題ありません。
もちろんピンとくる、こないなどなど色々ありますが、そんなことを言っていてはいつまでたっても採用に至りません。
まずは以上の3点に着目し、その3点に関わる質問をしましょう。
例えば・・・・
① 仕事内容（スキルを含め）などが合うか
⇒直近で行ってきた仕事内容を具体的に聞き、当社で行って頂く業務が支障なくこなせるかどうか。
② 当社で続けていけるかどうか
⇒これまでの退職理由を聞き、誠実な理由で退職しているか、3年以内での退職の場合は前向きで納得のいく理由かどうかで且つ前職場のマイナスになるような情報を言っていないかどうか。
③ ある程度のアピアランス（外見の清潔感など）や他の従業員、会社との相性
⇒来社時に節度のある格好で清潔感があるかどうか。
前職の退職理由が2つ以上職場関係者ともめた事が原因で退職していないか。
会社のルールをしっかり守り当社の待遇などにも問題がないかどうか。
などなど質問方法は色々ありますが、以上の3点の内容がわかれば質問内容は多少変わっても問題ないでしょう。
分かりやすくお伝えすると結婚相手を探すのと同じ事です。
① 仕事はちゃんとした仕事で安定しているか。
② 忍耐力があり、これまで付き合った人と不誠実な内容ですぐに別れていないか。
③ 許容範囲のアピアランスで自分との相性は合うか。
など、実際みなさんが結婚する相手に求める内容とさほど違いは無いかと思います。
どういった方を同僚として迎え入れたいか、パートナーとして選ぶか、、、
まずは3つのポイントが問題なければ採用してみてください。
そこから先はマネジメント次第でその人材が当社で活きるかどうかが関わってくるでしょう。
次回はマネジメントについてご説明させて頂きます。
