お役立ち情報コラム

マネジメント〜C「人」マネジメントの現場での一例〜「怒る」と「叱る」

前回までのコラムでは「人」マネジメントの現場においてマネジメントが企業にとってどのような成果を上げるかなど、実際にあった現場での一例をご説明させて頂きました。
今回は前回に引き続き現場での一例で「怒ると叱る」についてお話させて頂きます。

某広告代理店の教育制度見直しの為、現場視察に行った時のお話です。
「おい!!何やってんだこら!!ふざけんな!!てめー!!」などなど・・・
いきなりドアをあけた瞬間に耳に入ってきた言葉でした。
男性責任者が男性一般社員にどなっていたのです。男性一般社員は顔から足のつま先まで硬直し、言葉を失っていました。

そして私はしばらくその二人のやり取りをじっくり見ていたところ、責任者の男性は約20分間男性一般社員に同じ事に何度も何度も怒っていました。
ほとぼりが冷め、男性責任者に
「なんでそんなに怒っていたのか」
と質問すると、
「●●みたいな簡単なことができないんです。ありえなくないですか?」
と私に言ってきました。
私はその責任者に一言、
「あ〜、あなたがありえないですね」
と言い放ちました。その理由は・・・。

これまで私のコラムで何度かお伝えしましたが、マネジメントの基本はまず始めに相手を知ることからです。
「何が得意で何が苦手なのか・・・。」
そもそも苦手なことを得意になれというのは非常に難しいことです。
食べ物でもそうですが、嫌いな食べ物を自分は好きだからといって相手にも好きになれというのは難しくないでしょうか。
自分には簡単な事でも相手にとっては困難な事もあります。
逆に相手が得意で、自分が苦手なものもあります。
もちろん苦手だからといって得意な事以外させないというわけではなく、十人十色で得意な部分が違うのであれば、まずそれぞれの得意分野で実力を伸ばし、その後少しづつ時間をかけて苦手な事を克服していく、そんなマネジメントが大切です。

人は犬や猫のように怒っても、怒鳴ってもスキル向上にはつながりません。
時には自分の不注意でミスの連続ということもあるかもしれませんが、そんな時は怒るのではなく叱ってください。
何に対してなぜダメなのかを明確にし、だらだらギャーギャー言わず瞬間に叱る
叱るときは上司、先輩としての愛情をもって叱ってください
そして叱ったあとは再度相手とコミュニケーション(フォロー)をとってください。
面倒でもこの一連の行動が後々必ず部下からの信頼につながります。

ちなみに先ほどの男性一般社員はパワーハラスメントにより会社をやめ、責任者はその事実が会社に知られてしまい上長から、
「何やってるんだ!パワハラなんてしてんじゃねーぞこら!!」
とこっぴどく叱られ、責任者を降ろされていました。

みなさんも、責任者の言動、行動は非常に重いものだという事を再度認識し、マネジメント業務に取り組んでいきましょう。

 
 

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